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執筆者の写真kj

柄革の調整


柄革は使っていくと徐々に伸びていきます。この写真は買ったばかりの柄革です。竹刀をひじの裏に乗せて、手で竹刀を握ります。人差し指が軽くつばに当たる程度が柄革の適正な長さとされています。

下の写真は、約1年使ったものです。どうでしょう?2センチぐらい伸びてしまっているでしょうか?

高校生などは連続技が早く打てるということでわざわざ長い柄革を使う子もいますが、小中学生の場合は、柄革が長いと右手に頼った打ちが癖になってしまいます。そんな時は柄革を短くしましょう。

まずは弦を柄革から外します。

次は柄革を竹刀から外します。外しづらいときは、ゴム手袋を使うとよいでしょう。

外した柄革はこんな感じです。

この竹刀から抜き取った柄革をラジオペンチを使って少しずつ裏返していきます。これが一番時間のかかる作業ですが、ここまでの作業は子供でもできます。裏返しの途中はこんな感じです。

裏返し終わるとこんな具合です。

今回切る柄頭の部分を拡大します。

この柄頭の部分を不要な分だけチョキンとはさみで切ります。今回は1.5センチ切りました。

一度切った柄頭を今度はタコ糸で縛っていきます。タコ糸や太い針などは100円ショップで購入することができます。家の針を折ったり焼いたり剣道用に使ったりすると、いろいろ後が怖いので、そういうものは安いところで手に入れておきましょう。

柄革に針を刺すのはなかなか大変ですので、千枚通しなどで穴をあけておきます。そうするとその後の作業が楽です。

穴をあける場所は、切り口から1.5センチぐらいのところです。指や他のものに穴をあけないように注意しながら、8か所ぐらい穴をあけます。

穴に糸を通します。

すべての穴に糸を通したら、余ったタコ糸を2周ぐらい巻き、柄頭の部分を縛ります。

縛り終えたら、柄革の表に返します。表にした柄頭はこんな感じです。なんかボコボコしています。が、安心してください。

竹刀に柄革をはめてから、柄頭をプラスチックハンマーでたたきます。

最終的にボコボコがなくなって、平らになってくれば完成です。

これで小指半掛けができるかな?

この作業は子どもと一緒にできますので、時間があるときに皆さんもお試しください。


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